経済指標と立ち回り
先週は米指標が堅調だった反面、イスラエルによるイラン攻撃など、リスクオンとリスクオフが共存する相場で、ボラティリティの高いの週とありました。
6/16(月)
南アフリカ休場
21:30→米NY連銀製造業景況指数
6/17(火)
日銀金融政策決定会合、金利発表
15:30→植田日銀総裁定例記者会見
21:30→米小売売上高
6/18(水)
18:00→EU消費者物価指数
27:00→FOMC、金利発表
27:30→パウエルさん定例記者会見
その他中規模指標多数。
6/19(木)
米休場
7:45→ニュージーランド1-3月期四半期GDP
16:30→スイス政策金利発表
20:00→英BOE金利発表
20:00→BOE議事録要旨
6/20(金)
ニュージーランド休場。
8:30→5月消費者物価指数
8:50→日銀金融政策決定会合議事録要旨
その他指標多数。
※金曜要因
ちょこっと相場環境認識
話題は戦争です。相場環境というか、生活環境ですね。中東は遠いですが、あの辺は原油が採れますから、意外と遠くないです。火事は対岸ではなく道を挟んだ斜向かいで起きています。
焦点はアメリカの参戦と、ホルムズ海峡の封鎖、始まるか否かの3点。
様々なヘッドラインを読んでいると、どうやらイスラエルは「イラン、核が出来そうだったのよ」という理由で核施設を攻撃した説が濃厚なようです。
ということは、イランはまだ核を手にしていない雰囲気です。やっとこさ完成したら一気に潰しにかかるというのが考えやすいシナリオです。ということは、まだ本格的にやるにはイラン側が準備不足かもしれないです。
が、下手な報復やイスラエルの「今、イランの核を徹底的に潰しておきたい」という戦略よりアメリカが本格的に参戦すると泥沼化するでしょう。
また、忘れてはいけないのは「核施設を直接空爆」ということ。さすがに「やっちまったな」という感じがありますね。もはや引き返せない領域に入ってしまったのは間違いなく、1つステージが進んだ感があります。
また、ホルムズ海峡の封鎖も懸念事項です。日本に入ってくる原油の90%はホルムズ海峡を通るそうで、仮に今封鎖されると、8月には日本の原油は底を尽くそうです。電気にガソリン、、これらの価格が跳ね上がるだけでも僕たちの生活はとんでもない事になるでしょう。
中東の緊張は前からずっとあるし、市場ももう慣れっこ、ある程度は織り込まれているはずです。特に
- どちらかが仕掛ける
- それに対し報復する
ここまでは織り込み済みと見て良いでしょう。
「さらにそれに対し報復する(連鎖、エスカレーション)」となると話は変わりますが、、、
キモは
- アメリカの動向
- ホルムズ海峡
- イランの報復に対するイスラエルの反応
の3点です。
既にネタニヤフ首相は逃げたとの話もあるし、そもそも政権があと数週間で終わるというのもあり、今回はステージは進んだけど、本格的に始まるには時期尚早という感じなのかなと、個人的には思います。