経済指標と立ち回り
先週はなんといっても雇用統計。
7月の非農業部門就業者数が+73,000人と予想の110,000人を大幅に下回ったのはまぁよくあるサプライズとして、6月分は当初発表の14万7000人から1万4000人に、5月分も12万5000人から1万9000人という、桁が変わるほどの下方修正。
どちらも堅調な結果で、関税や戦争の問題の中でも米経済は堅調だと思われていたのが、幻だったということです。
これが事実ならば、経済は虚構の上に成り立っていたことが発覚した形で、この「ショック」にも近い動きはしばらく尾を引くでしょう。
しかし、トランプ大統領は「雇用統計を操作した」として労働統計局の局長を解任するなどの対応もしており、仮にトランプ大統領が正しいとすると、経済はやはり堅調だということになります。
政府が出す統計データに偽りがあってはなりませんが、世界の構造を考えるとトランプ大統領の言い分にも一理ある為、今回のこの騒動は慎重に事の真偽を見定める必要があります。
と、こういうスタンスでの市場への織り込みが進めばなんてことはないんですけどねぇ。
なんにせよ、今週は米指標が普段以上に注目されるだろうということを意識しておかねばなりません。
8/4(月)
23:00→米耐久財受注
8/5(火)
23:00→米ISM(非製造業)
8/6(水)
特に目立った経済指標はありません。
8/7(木)
20:00→英中銀政策金利
8/8(金)
特に目立った経済指標はありません。
※金曜要因
ちょこっと相場環境認識
ビットコインは日足の安値を結ぶトレンドライン、日足75日移動平均線を下抜ける動きをするかに注目です。

下抜ける動きをした上で日足レベルで安値を切り下げると、数年に及ぶ長い長い調整期間に突入するでしょう。
厚い支持帯がいくつかあるので、一気に下落トレンドに転じることはないとしても、安易な高値掴みには気をつけたいですね。考えるなら空売りのみでしょう。