先週は、今週に控えるFOMCの利下げ期待を巡って、米雇用統計年次改定、PPI、CPIなどの経済指標に敏感に反応する週となりました。
今週はいよいよFOMC本番。静観するのがセオリーですね。
経済指標と立ち回り
9/15(月)
日本休場
21:30→9月NY連銀製造業景気指数
27:10→ラガルドECB総裁発言
9/16(火)
21:30→米8月小売売上高
※FOMC1日目
9/17(水)
18:00→EU 8月消費者物価指数
27:00→FOMC終了後、政策金利発表
27:30→パウエルFRB議長定例記者会見
9/18(木)
20:00→英BOE金利発表、議事要旨
9/19(金)
未定→日銀金融政策決定会合、終了後金利発表
8:30→日8月消費者物価指数
15:30→日植田日銀総裁定例記者会見
ちょこっと相場環境認識
今週は金利が目白押し!ECBは先週据え置き、日本、イギリスも据え置き予想、アメリカは0.25%の利下げ予想となっています。
雇用統計年次改定とPPIは弱かったので利下げでほぼ確定でしょうが、CPIが地味に強かったことで声明文のニュアンスやガイダンスに荒れる余地があるような気がします。
CPIの結果を睨みタカ派な内容が声明文に盛り込まれる可能性は高く、もしそうなれば利下げに向けて進行したドル安相場の巻き戻しが起こりそうな雰囲気。FOMCまではドル安一辺倒で各銘柄週足ピンバーというシナリオが読みやすい展開ですね。
ということで、ドル・インデックス、ドル円、ゴールドのチャートを久々に見てみましょう。
ドル・インデックス

ドル・インデックスは長期上昇チャネル下限(オレンジライン)付近で推移している中、中期では深押しからのディープ・リトレースメントを成立させ、上昇平行チャネルを形成しています。
このチャネル上限は短期逆三尊(青丸)の肩で支えられており、それなりの強さの根拠にも見えます。
トレンドは確かに下(ドル安方向)ですが、このまま下げ続けるのもしんどそうに見えます。
ドル円

ドル円は長期のディセンディング・トライアングルの中で上昇している状況です。
値幅を縮小しながらも、上昇平行チャネル下限で反発、上昇の流れです。
GOLD

元気な上昇を続けているGOLDですが、若干の息切れを感じる相場です。
上値余地はありますが、オシレーターの形、チャートが反り上がるほどの勢いは一度大きな巻き戻しを入れないとより高く上がっていけないようにも見えます。
アセンディング・トライアングルの値幅的には3758ドルまではあるものの、上昇一辺倒でいくのは難しそう。下げるなら押し目買い先行で臨みたいですね。
「価格はすべての事象を織り込む」というダウ理論に基づいて考えても、3枚中2枚はドル高なチャート。6〜7割の確率でタカ派な内容が声明に入りそうですね。